PC-1 on Unity のテレタイプライター
PC-1 の入出力には、当時一般的に用いられた印刷電信機を用いたとのことである。
これはどうやら沖電気工業の
55型テレタイプ
だと思われる。
根拠の一つは ここ
の写真「試作加減乗除機」の左の方にあるテレタイプライターらしいもの。
「PC-1と後藤英一」にも気になるものが写っているが、よく分からない。
このシミュレーターのテレプリンターについては、下に示す文献を参考にしたが、
いくつかの点でに55型テレタイプと異なる
(または不明な点を想像で補っている)。
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55型テレタイプは上段・中段・下段でアルファベットや数字やカナ等を印字するが、
ここでは上段・下段で小文字と大文字としている。
55型テレタイプでは 1 行が 35-70 文字だが、80 文字としている。
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キーボードは見えやすいように傾けてある。
55型テレタイプでは文字ごとに印字紙の方が移動する方式だと思われるが、
その通りにすると印字紙の幅が小さくなり読み辛いので印字紙を固定する方式にしてある。
キーボードと印字紙を近付けるため、テレプリンターの形状をかなり変えてある。
上の写真ではカバーを付けず単体で使っているようだが、
「55 型テレタイプライターセット」を参考にカバーを付けた状態にしている
(機械部分のモデリングが面倒なため)。
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いくつかのキーを省いてある。
PC-1でのコードが「和欧文型沖標準」と "+", "-", ":" あたりで異なっているので、
対応するようにキー配置を変えてある。
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機能切り替えのスイッチ・キー等はまったく忠実でない(改善したい)。
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テープには鑽孔せず印刷している(鑽孔は大変そうなので)。
読取機は別付けと思われるが、ここでは一体にしてあり、
かつ読取機の形状はまったくそれらしく見えない(今後改善するかも)。
以下の沖電気時報の記事を国会図書館の遠隔複写サービスで入手して参考にした。
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国元綱三郎, 「ページ式印刷電信機 “テレタイプライター ” の完成に寄せて(其の一, 其の二)」,
沖電気時報, 22(2), 18--23 (1955), 22(3), 17--34 (1955).
「其の一」では歴史を含めた概論、「其の二」ではテレタイプライター本体の具体的な機構などの詳細が述べられている。
この文献については安岡孝一氏の
キー配列の規格制定史 日本編 — JISキー配列の制定に至るまで
(著者によるゲラ刷り)
で存在を知った。
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関鉄郎, 宮島透, 「55, 56 型テレタイプライターセット」,
沖電気時報, 25(3/4), 123--133 (1958).
テレタイプライターと自動送信器、操作装置、電源装置のセットとしての 55, 56 型について、
写真や操作法とともに述べている。